電車やバスなどで、もっとも多い忘れ物といえば、なんといっても「傘」。雨の日には、大きい駅になると、何十本、何百本もの傘が忘れ物としてとどけられる。ただ、駅や営業所であずかっていても、持ち主が現れることはめったにないといゆくえう。では、遺失物あつかいとなった傘の行方はどうなるか?そのまま置いていたら、駅が傘屋の倉庫のようになってしまう。そこで、デパートなどのイベントで、安値で販売されるようになった。これが50円で買える傘である。たとえば、都内で催される代表的なイベントとして、浅草にあるデパートの松屋の「大リサイクル市」がある。ここでは、募集した不用品や工場の在庫処分になった衣料のほか、引きとり手のない遺失物も売りにだされている。
子持ちの主婦にとって、春先はとかく忙しい。子供の進級・進学で、そろえなければならないものが、たくさんあるからだ。なかでも、体操着入れ、弁当箱袋といった小物は、手作りのものをもたせたい。生地を買ってきて、ホコリをかぶったミシンをもちだし、なれない針仕事となる。既製品を買ったほうが値段も安いし、デキもいいかもしれないが、そこはそれ、ぶかっこうな手作り品をつくるのは、母親の愛情なのである。それをイヤな顔ひとつせず、喜んで学校へもっていくのは、子供の母親に対するいたわりというやつかもしれないが。こういった親子の情を見越してか、春先には、スーパーの手芸品売り場などで、子供好みのキャラクターがプリントされた生地が大量に安く出る。それらの生地を使った通園バッグ、上履き入れなどの見本が飾られて、洋裁の苦手な母親に「でも、やっぱり手作りしてあげなくちゃ」と思わせるあたり、生地メーカーも商売がうまい。また、母親を対象にするだけでなく、小・中学校の家庭科の授業でエプロンやパジャマなどを作るのにあわせて、新学期のはじまる春先には生地の値段が下がるものなのはぎだ。しかも、色や柄が豊富で、端切れなどもグンとお買い得の値段になる。だから、生地を買うなら春先、この時期にまとめ買いをしておくのがいちばんだ。ファスナーやボタンなども、生地とともに安くなるので、買いそろえておくといい。